財務管理会社のInvescoは、顧客が人生を豊かにするための投資の提供に情熱を注いでいます。26か国にわたり1兆4,500億ドルの顧客資産を管理する同社において、それは容易に実現できることではありません。Invescoのもう一つの情熱は、卓越したパフォーマンスを追求し続けることです。そこで、Invescoでは、顧客に理想的な体験を提供して高い期待に応えるために、インテリジェントオートメーションなどの主要テクノロジーを駆使して、着実かつ戦略的に自らのビジネスを変革してきました。Invescoは2021年に戦略的変革においてカスタマーエクセレンス賞を受賞し、その取り組みが成功していることを実証しています。

課題

金融サービス市場に新興企業が多数参入したことにより、業界内のすべての企業に対する圧力が増大しました。こうした時代の要請に応えるため、Invescoは業務の効率化、リスクの低減、コンプライアンスの強化、そしてコストの削減を目指しました。同社はすでにバックオフィスプロセスにBlue Prismのデジタルワークフォースを導入しており、フロントオフィス業務への拡張を検討していました。顧客向けの対応においては、投資に伴う顧客のストレスを軽減させるために、ポートフォリオマネージャーやアナリストには、多大な献身や思いやりのある投資プランの作成が求められます。

ソリューション

Blue Prismのデジタルワーカーは現在、Invescoのバックオフィスとフロントオフィスの舞台裏で活躍し、エンドツーエンドでタスクを完了させています。それだけでなく、デジタルワークフォースは、世界中の35の業務部門と補助部門で165のプロセスを積極的に運用しています。

Invescoの支払い作成の送金プロセスは、Blue Prismを使用して完全に自動化されています。デジタルワーカーのおかげで、スタッフは毎回、時間通りに請求書を処理することができています。毎日、デジタルワーカーが70種類の支払いテンプレートをチェックし、請求書とテンプレートを照合します。さらに、デジタルワーカーは各支払いを検証し、確認と承認を行い、最終的な支払額を送金し、銀行での照合を行い、取引を完了します。

バックオフィスでは、デジタルワーカーが顧客サービスに関する日々の取引報告書を作成します。その数は、毎月10,000件にも達します。毎日の取引報告書の作成には30分かかっていましたが、現在では3分に短縮され、毎年3,700時間を節約しています。

デジタルワーカーに報告書を作成させることで、アナリストは顧客のための付加価値の高い仕事に専念できるようになりました。それにとどまらず、Invescoでは、毎年ROIが2倍になり、年間210万ドルを節約し、インテリジェントオートメーション、デスクトップの自動化、ALMの導入、ワークフロー、OCR、機械学習、データの可視化など自動化の展開を続けています。