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BPMライフサイクルを使用して成功を導く
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当然の事実ですが、業務プロセスは常に変化しています。
市場に新しいテクノロジーが登場しようと、遵守すべきコンプライアンス規制が新たに導入されようと、業務プロセスを止める余裕はありません。実際、私たちには時代に対応したプロセスが必要なのです。
まさしく、プロセスを効率化し、実効性と柔軟性を高めるための業務プロセス管理(BPM)システムが不可欠なのです。しかしながら、現状を維持することだけではなく(それが大半ですが)、次の対応策を考えることも忘れていません。
SS&C Blue Prismの業務プロセスエキスパートから直に得られた洞察とともに、2024年のBPMの予測を見てみましょう。
当社では、BPM(業務プロセス自動化またはBPAとも呼ばれます)をテクノロジーと方針の両方として捉えています。BPMの現状を詳しく見ていくと、さまざまな課題と革新的なソリューションがBPMの未来を形成すると考えられます。
Fortune Business Insightsによると、BPM市場は、年平均成長率(CAGR)12%で成長し、2028年には261億8,000万ドルに達すると予測されています。この成長は、BPM戦略が組織に与える大きな影響に根ざしており、市場において、スマート化や効率化が進んだ、実効性の高い組織として位置づけています。
この成長の原動力となっているのは、単なる数字だけではありません。最新のBPMを採用する組織は、革新的な進化を実現できるという確信です。
この予測は、SS&C Blue Prismのソートリーダーやアナリストが、2024年にBPMが目指す方向性について考察したものです。変革の価値を提供しやすくなるよう、BPMの予測を7つに絞りました。
生成AIは、業務プロセスにおいて今後も注目され続けると考えられます。このテクノロジーは仕事の進め方を根本から変え、プロセスを自動化できます。組織は、このテクノロジーを活用できる方法について、速やかに戦略を立てることになるでしょう。
これによってもたらされる効果は、次のとおりです。
「ChatGPTの一般公開は、特にLLMと生成AIテクノロジーの活用において、大きなイノベーションを巻き起こしました。ビジネスおよびミッションクリティカルなプロセスではまだ発展途上ですが、こうしたテクノロジーはすでに、有人分野とタスクに特化した分野で有望なアプリケーションを提供しています。しかし、トップベンダーから提供される製品の急増により、顧客は誇大広告をふるいにかけ、安定した価値を実現するための判断力を必要としています」
競合情報分析責任者、SS&C Blue Prism
アドバイス:生成AIのデューデリジェンスを行ってください。これは比較的新しいテクノロジーであり、その使用にあたっては、拡大する規制を遵守する必要があります。
いまだにレガシーシステムを使用している組織が多いことにも驚くでしょうが、これこそが、プロセスを新しい技術に適応させることを困難にしています。このため、レガシーシステムを全面的に刷新しなくてもプロセスの改善をスピードアップできる、ローコードツールやノーコードツールの人気が高まり続けるだろうと予測されます。
Gartner®によると、「CIOはすでに、ローコードプラットフォームのようなテクノロジーによって、民主化されたデジタルデリバリーの基盤を築いています。また、CIOの64%は、このプラットフォームを導入済みであるか、今後24か月間に導入予定であると回答しています」。
これによってもたらされる効果は、次のとおりです。
「老舗の『従来型』企業では、『デジタルネイティブ』で新しく俊敏性の高い競合他社との競争激化に直面し、生産性と効率化に対する圧力が高まると考えられます。競争力を維持するために人員削減を余儀なくされる企業は、このような状況下で代替手段を模索する必要に迫られることになるでしょう」
業界戦略責任者、EMEA、SS&C Blue Prism
アドバイス:もしまだ導入されていなければ、業務プロセスやBPMプロジェクトにおいて、ローコードやノーコードをオプションとして検討してみてください。
2024年はBPMの重要性がさらに高まり、組織が規制コンプライアンスを確保しながら、構造的かつ戦略的なアプローチで新しいテクノロジーを取り入れることができるようサポートします。これには、今後導入が予想される生成AI関連規制や、環境・社会・ガバナンス(ESG)レポーティングに関する規制の強化が含まれます。
コンプライアンスを目的としてBPMを導入すると、次のような効果が得られます。
「2024年、企業には雪崩を打つように規制が押し寄せるでしょう。排出量やカーボンフットプリントだけでなく、報告すべき事項が大幅に増加すると予想されます」
アライアンスおよびコマーシャルオペレーション担当副社長、SS&C Blue Prism
アドバイス:BPMテクノロジーベンダーを探すか、BPMツールを使用して、事前にプロセスのコンプライアンスを確保するよう推奨します。これは将来、大規模なオーバーホールの必要性を回避し、新しい規制への対応がはるかに管理しやすくなるということです。
BPM、AI、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)、機械学習(ML)など、インテリジェントオートメーション(IA)テクノロジーの統合が進み、ベンダー/プラットフォームが統一されることで、業務プロセスや顧客対応を包括的に効率化できると予想されます。将来的には、プロセスを計画、設計、実装、分析するために、1つのプラットフォーム、システム、またはパートナーにアクセスするだけで済むようになります。
これによってもたらされる効果は、次のとおりです。
「BPAを提供するベンダーは、プロセスマイニング、プロセスディスカバリー、インテリジェント文書処理(IDP)といった隣接テクノロジーを含め、自動化機能を拡張しています」
Competitive Landscape:Business Process Automation, 14 April 2023
アドバイス:連携するツールやリソースを検討したり、必要な機能をパッケージとして提供してくれるパートナーを選択したりすることで、BPMは簡素化できます。BPMやIAにミックスアンドマッチアプローチを選択する場合は、コンポーネントの互換性を確保してください。
テクノロジーの進歩が加速し続ける中、組織の存続は適応力にかかっています。しかし、それは「言うは易く行うは難し」です。どの組織でもプロセスはその組織独自のものであるため、常に新しい高度なテクノロジーを取り入れることに不満を感じる可能性もあるでしょう。BPMプラットフォームとBPAプラットフォームは、マイクロサービスとコンポーネント化という改善されたソリューションを提供するように進化すると予測されます。
これによってもたらされる効果は、次のとおりです。
「意思決定者の97%が、自社のIT成熟度は従来または現代の段階にあると回答しており、依然として後れを取っていることを示唆しています」
Predictions 2024:Enterprise Software
アドバイス:現在のシステムを評価し、どのシステムが陳腐化しているかを確認します。それらのシステムを更新し、BPMソリューションを使用して、常により質の高い体験を作り出すことを検討ください。
2024 年は、BPMとBPAの戦略と導入が顧客中心に進むようになるでしょう。顧客満足度を直接的に高めるために組織のプロセスを改善し、他にはない顧客体験を提供するという目標とテクノロジーを連動させることが重視されます。
これによってもたらされる効果は、次のとおりです。
「行動に基づく自動化(どのように達成されるのか)から、結果に基づく自動化(何が必要なのか)へと移行するでしょう」
シニアディレクター、製品管理、SS&C Blue Prism
アドバイス:顧客中心のプロセスの改善と最適化を優先します。
来年はタスクマイニングとプロセスマイニングが主役になるでしょう。業務プロセスがどのように機能しているかを真に理解し、組織が新しいイノベーションやテクノロジーの導入効果を高め、効率化するには、マイニングの導入はさらに不可欠になると予想されます。
これによってもたらされる効果は、次のとおりです。
「現在50%以上の組織がプロセスインテリジェンスツールを使用しており、その他の組織も使用を計画しています」
Predictions 2024:自動化
アドバイス:プロセスインテリジェンスツールに投資し、正確なプロセスモデルを作成することで、プロセスの実行について、想定される実行順序だけでなく、実際の実行状況を詳細に把握できます。期待していなかった効果があるかもしれません。
以上、2024年のBPM/BPA業界を左右すると考えられる7つの予測をご紹介しました。当社の専門家とアナリストによる各予測の詳細な分析については、「2024年業務プロセス管理予測」のeBookをダウンロードして詳細をご覧ください。
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