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ブログ | 2024年02月19日

ポートフォリオの調整とリバランスのための自動サービス

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市場へのエクスポージャーを最大化するため、ファンドマネージャーは複数のファンド管理プラットフォームを使用して多様な投資機会を提供しています。このように不安定で絶えず変動する市場では、新しい分析情報と投資調査が頻繁に提供されます。一任投資顧問業者は、リターンの最大化とリスクの低減を予測的に行えるよう、各顧客のリスクプロファイルに沿って資産とファンドの配分、スワップ、取引を調整する必要があります。

すべてのファンド管理プラットフォームで顧客の投資ポジションが正確に表されるようにするには、モデルポートフォリオで定期的なリバランスを行って、ファンドの投資方法を反映させることが必要です。このプロセスが必要な時間内に100%の精度で行われないと、ファンドマネージャーは重大な財務上の影響に直面し、顧客がリスクにさらされます。

手作業によるポートフォリオ調整に伴う課題 

手作業によるポートフォリオ調整は、運用チームに不必要なプレッシャーを何度も与えることになります。このような運用を行っている一任投資顧問業者は、テクノロジーによるリスク低減に失敗した場合の多大な影響を受けます。このプロセスを手作業で行おうとする組織は、次のような問題に直面します。

  • 市場機会の逸失:複数のプラットフォームを更新する時間のかかるプロセスの間に原資産の価値が変化すると、顧客のポートフォリオに不正確な投資ポジションが反映され、痛手の大きいコストが生じる可能性があります。
  • エラーのリスク:複雑で面倒な手作業が複数あると、たとえ複数人による検証チェックが実施されていても、人為的ミスが生じるリスクが大幅に高まる可能性があります。これにより、不正確な投資ポジションやコンプライアンス違反が発生し、金銭的な罰則を科されるだけでなく、エラーの修正に追加の時間とコストがかかる可能性もあります。
  • ワークロードの急増:作業量が急増すると、運用チームに過剰な負担をかける可能性があります。これにより、対応が必要な日常業務に集中できなくなり、顧客ファーストの業務に付加価値をもたらす機会が失われてしまいます。

ポートフォリオ調整向けインテリジェントオートメーションソリューション 

幸いなことに、これらの課題と関連するリスクを排除するのに役立つソリューションがあります。SS&C Blue Prismがデジタルワークフォースとして提供しているインテリジェントオートメーションによって、人間が行うあらゆるプロセスを、人間よりも迅速に、毎回100%の精度で再現することができます。たとえば、資金と資産の配分、取引、スワップの調整プロセスをデジタルワーカーに任せることで、組織は次のようなメリットを得ることができます。

  • 生産性の向上:ワークロードのピーク期間をなくすことで、チームは日々の処理を正確にこなすことに集中し、価値を生み出す顧客対応業務に注力できるようになります。
  • 正確性の確保:デジタルワーカーにはミスがないため、投資ポジションの正確性が保証されます。規制上の義務を毎回満たすことが可能になるほか、キー入力監査機能が搭載されているため、人為的ミスによる手戻りもなくなります。
  • シームレスな統合:デジタルワーカーを迅速に導入して、技術的負債を増やすことなく、複数のシステムやプラットフォーム間でシームレスに連携させることが可能です。

自動化された調整とリバランスの仕組み

デジタルワーカーを導入すると、わずか3か月の間に、ポートフォリオのパフォーマンスを次の手順で正確に把握できるようになります。

 1.データ収集

SS&C Blue Prismが、必要な変更の詳細をポートフォリオ管理プラットフォームから収集します。

2. 配分検証

デジタルワーカーは、変更が適切に承認されていることを確認するために品質チェックを行い、承認が得られていない場合は適切なチームメンバーに通知します。

3.プラットフォーム調整

デジタルワーカーは、変更が完全に承認されたことを確認すると、ファンド管理プラットフォームにログインします。次に、現在のポジションの情報がポートフォリオ管理プラットフォームの情報と一致していることを確認するために、一連の検証チェックを実行します。

4.不一致の管理 

不一致がある場合、デジタルワーカーはこれらを直接解決するか、介入が必要な場合は人間にエスカレーションすることができます。

5.ポジション調整

データが正しいことを確認したら、デジタルワーカーは各ファンド管理プラットフォームを更新し、各モデルに必要な変更を加えます。これにより、すべての取引が指示どおりに実行され、すべてのポートフォリオのバランスが迅速に整えられます。

6.監査証跡

デジタルワーカーは、履歴ログやスクリーンショットなど、実行した作業の証拠を収集します。これにより、一任投資顧問業者は、すべての変更が適切に行われていることを検証、確認するための監査証跡を得ることができます。

7.完了通知

その後、デジタルワーカーはファンドマネージャーとそのチームに最新情報を提供し、すべての更新が正常に完了したことを伝えます。これにより顧客は、ファンドの投資パフォーマンスが最適化され、市場の現状を正確に反映しているという保証を得ることができます。

    SS&C Blue Prismが運用面および財務面でのチームの負担を軽減し、ポートフォリオの調整とリスクの排除をサポートする仕組みについては、当社までお問い合わせください。

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